2006年10月08日

[book][★★★★★]多島斗志之/症例A

症例A (角川文庫)症例A (角川文庫)
著者:多島 斗志之
販売元:角川書店
発売日:2003-01
おすすめ度:4.5
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この手の話題って、文章にするのは難しいと思います。
でも「繊細に描かれている」という裏表紙の説明に、興味を覚え、読むことにしました。

この本には、主に精神病の3つの病気が出てきます。
分裂症、境界例、多重人格。
そのどれもが、わかりやすい言葉で説明されていました。
わたしはこの本から、
精神を患っていても一人の人間であることに変わりはない
という著者の思いを感じました。
それだけ繊細に、誤解のないように、それぞれの症状が語られている本だと思います。

ほかのどんな病気よりも、精神病は難しいと思います。
その人を受け入れることが、何よりも難しい。

たとえば、突然奇声を上げたり
たとえば、昨日とは真逆のことを言ったり
たとえば、幼児化したり

本人がそんな自分を受け入れることだって大変なのに
ましてや他人が、その人を受け入れることはかなり大変。

だけど、そんな人々を精神科の先生は受け入れてあげなければなりません。
最後の砦だからです。
受け入れるとか受け入れないとか、そういう次元も越えてしまった人なら
もしかしたら一人でも生きていけるのかもしれませんが
正常と不調を繰り返すような人であれば、おそらく絶えがたい苦痛。
先生が頼みの綱なんです。
そこが切れてしまったら、自分で自分を認めてあげられずに
死を選んでしまうかもしれません。

ちゃんと知識を身につけている精神科の医師だとしても、
その精神的疲労は計り知れないものだと思います。

この手の話に興味のない人にはオススメしません。
多分、内容の半分も伝わらないと思うので。
posted by gako at 21:17| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | book | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年07月27日

〔book〕ダ・ヴィンチ・コード

4042955037ダ・ヴィンチ・コード(上)
ダン・ブラウン 越前 敏弥
角川書店 2006-03-10

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そもそも映画を見ようと思っていたのですが、
本を読まないと映画についていけないという話を聞き、
文庫が出たので買ってみました。

more...
posted by gako at 18:32| 東京 🌁| Comment(0) | TrackBack(2) | book | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年06月05日

〔book〕岡部敬史/ブログ進化論

4062723735ブログ進化論―なぜ人は日記を晒すのか
岡部 敬史
講談社 2006-04-21

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はっきり言って、序章しか読んでいません。
「このタイトルは、ウェブ進化論に掛けたのか?」と思わせる
タイトルに引っかかり、本屋でパラパラ、と。
でもおもしろそうな本だったので、機会があれば。
なので、この本の批評は他のBlogを当たってください。

というわけで、これ以降は普通の日記に書きたいと思います。
→[日々のたわごと/『ブログ進化論』を立ち読みした。]
posted by gako at 18:20| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(2) | book | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年05月15日

〔book〕劇団ひとり/陰日向に咲く

4344011023陰日向に咲く
劇団ひとり
幻冬舎 2006-01

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★★★☆☆

こないだ食わず嫌い王に劇団ひとりが出演していて、そこで宣伝していた本。
ネタ本ではなく作家として書いた本、ということだったし
幼少期アラスカで過ごすなど、貴重な経験もしていたので
多才なのかも!!と、かなり興味津々でした。

読んだ感想は、、、
「劇団ひとり」という芸人さんが書いたとすると、すごいと思う。
一つ一つの話も面白いし、伏線もあったりして。
でもあえて作家さんとしての感想を書くと、
一息に読まないと、わたしとしてはちょっと辛かったです。
それだけ文章にアクが強く、著者の人間性が濃く出ていた気がします。
それと、話の切れ目がはっきりせず、ダラダラ感がありました。
段落は変わってるけど物語は前の続き、みたいな感じ。

でも、なんとなく次が気になるんですよね。
続けて読むのは辛いんだけど、ちょっと時間がたつと妙に恋しくなったりしそう。
インパクトの強いものって、得てしてそんな感じですよね。
ということは、この本もインパクトが強かったのか??

食わず嫌い王で劇団ひとりという人物にとても興味を覚えました。
なのでわたしは、次回作も読んでしまいそうです。

太田プロダクション:劇団ひとり
posted by gako at 17:44| 東京 ☁| Comment(4) | TrackBack(5) | book | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年05月11日

〔book〕梅田 望夫/ウェブ進化論

4480062858ウェブ進化論 本当の大変化はこれから始まる
梅田 望夫
筑摩書房 2006-02-07

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後輩に借りて、最近読んでいる本です。
ここ10年のIT業界の移り変わりと、今後10年の予測が
主にGoogleメインで書かれています。
Googleが他のIT企業といかに違うか、いかにすごいかっていうのが大半。

その本の中に、ネットの「こちら側」と「あちら側」という表現がありました。

今までは、ネットのこちら側にシステムを作る時代。
つまり使っているマシンにアプリをインストールして使う時代。
それ故、マシンが違うと環境を一から作り直さなければいけないし、
アップデートもセキュリティも個人任せ。

今後はネットのあちら側にシステムを作る時代。
つまりネットワークに接続できる環境があれば、
いつでもどこでも同じ環境で作業できます。
今まではマシンにインストールしなければ使えなかったものが
ネットを介して提供されるようになる時代。
アップデートやセキュリティは、提供者が対応すればいいものになり、
よりユーザは意識せずとも最新で安全な状態が提供されるようになります。

ちょっとずつ片鱗を表してきたGoogleに、新たにチャット機能が加わりました。
たまたまGmailをリロードしたら増えてた!
今まではMSNメッセンジャーやYahoo!メッセンジャーをインストールしてましたが
同等の機能が実現できるようになってます。
絵文字とかはどうだろ?まだ試してませんが。

今までのビジネスのあり方を根底から覆すようなGoogleの戦略。
なかなか興味深い本でした。
ただ、現在インターネットにて提供されているものを
ある程度知っている人じゃないと読み進めるのはつらいかも。
わたしもそれほど詳しいわけじゃないので、かなり時間がかかってます(^▽^;)
posted by gako at 12:59| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(2) | book | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年04月17日

〔book〕宮部みゆき/模倣犯

4101369240模倣犯1
宮部 みゆき
新潮社 2005-11-26

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先に映画を見ました。原作は第5巻まであるということで
どの程度削られているのか、それが楽しみで読んでみようと思いました。
でも、、、
1巻の途中で、すでに読むのをやめてしまいました。

宮部みゆきさんの本は、何かと話題になっていたので気にはなっていましたが、
初めて読んでみて、なんだかどんどん暗い気持ちになってしまいました。
人の醜さが、どの登場人物からもにじみ出ている気がして。

確かに、人はエゴの塊だと思う。
でもあえてそれを、口に出して言うことはないと、わたしは思っています。
なのにそれが見えてきて、読み進める気が失せてしまいました。
キレイごとかもしれないですけどね。

この本だけがそういう書き方をしているとは思いづらいですが
その可能性もあるので、別な本も読んでみたいと思います。
posted by gako at 12:41| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | book | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年12月12日

〔book〕本多孝好/ALONE TOGETHER

4575234028ALONE TOGETHER
本多 孝好
双葉社 2000-09

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『切なくて、僕らは今夜夢を見る』

**************************
主人公の柳瀬は不思議な力を持っていた。父から受け継いだものだった。
それを父は『呪い』と呼んだ。
その呪いを解明すべく医大に進み、脳神経学の権威ある教授に聞いてみた。
「脳には解明されていない部分が多数あるということですが、
脳に呪いの入る隙はあるのでしょうか?」
それに対し「その可能性を否定することはできない」と
教授は返した。だから柳瀬は大学を辞めた。
そして3年が経ち、突然その教授から連絡が来た。
「ある女性を守ってほしいのです」と。
それは教授が殺した女性の娘だった。。。
**************************

柳瀬が持っていた不思議な力とは、自分の波長と相手の波長を同化させ、
相手の心の闇を表に出してしまう力でした。
それは大人になるにつれ、ある程度コントロールできるようになったようですが
ふとした瞬間に勝手に起こってしまうもの。
柳瀬の父も、その力のせいで母を殺し、父自身も自殺してしまいました。

人は建前と本音を持っています。それは理性と本能とも呼べるかもしれない。
心の奥に澱を溜めつつも、常識や、しきたりや、理性などによって
それを吐き出さずに、道を踏み外さずに生きています。
しかしひとたび澱を吐き出してしまったら、もう元には戻れません。
心の奥底にあるときは、まだ輪郭のはっきりしないものでした。
しかしひとたびそれを知覚し、その姿に気づいてしまったら
もうその思いからは逃れられないのです。
柳瀬によって自分の感情を露わにしてしまった人たちも同様で、
その後の人生は狂ってしまいました。


わたしは普段、あまり不満を口にしません。
だから、きっと澱がたくさん溜まっているはずです。
自分でもそうだと認識しています。
そしてそれを吐き出すことは、柳瀬が力を使ってやったことと
同じ結果をもたらす恐れがある。わたしはそう思っています。
一度口に出してしまったら、もうその思いからは逃れられない。
わたしもそういうところがあります。
溜めすぎているからだ、という意見もあります。
そうだとも思う。けど、そういう澱というのは
ある程度溜まるまでは気づかないものなのです。

気づかなければよかった、と思うことはたくさんあると思います。
澱もその一つでしょう。
無理に知覚する事はない。むしろしないほうが幸せではないか。
でも、、、そう思う一方で、全て吐き出してみたい気も
してるんですよね。
posted by gako at 17:44| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(3) | book | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年12月01日

〔book〕石田衣良/スローグッドバイ

4087478165スローグッドバイ
石田 衣良
集英社 2005-05-20

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「泣かない」「十五分」「You look good to me」
「フリフリ」「真珠のコップ」「夢のキャッチャー」
「ローマンホリデイ」「ハートレス」
「線のよろこび」「スローグッドバイ」
の10篇の短編恋愛小説を収録。

「ハートレス」「線のよろこび」以外の8篇は、男性が主人公で男性の視線。
どの話も、ちょっとした合間に読めるものばかりです。

男性の視線って、面白いですよね。
わたしには知り得ない世界で。
だから男性作家の作品のほうが好きなのかもしれません。
さっぱりしてるし、未知の世界。
わたしも何か書いてみようかなーと思ったりしますけど
男性作家の作品ばっかり読んでいるせいか、
視点はいつも男性寄りになっちゃいます。
でも途中でうまく書けなくなっていつも挫折してますが。。。

わたしがこの本の中で一番好きなのは、「夢のキャッチャー」という話です。
6年付き合っている彼女があるときシナリオライターに目覚め、
仕事をしながら養成学校に通い、それなりの才能を発揮して
新人作家オーディションで特別賞を受賞する、という話。
主人公の「僕」は普通のサラリーマンで、親のコネで会社に就職。
夢を追う彼女を見て、自分は彼女が落ちてきたときに受け止める
マットになろう、と思うようになる。
しかし彼女はその才能をどんどん開花させていき、
いっこうに落ちる気配がない。
次第にこのまま彼女は階段を登っていき、自分には手の届かない存在に
なるんじゃないかと思いはじめ、不安を感じるようになっていく。

主人公の彼はよっぽど、彼女を愛しているんでしょうね。
彼女に押されっぱなしで、休日やデートがシナリオ書きで
つぶれても怒らない。彼女の邪魔にならないようにと
あれやこれや気を使う。
一方彼女は、そんなことお構いなしに、夢の実現にひた走ります。
だけど、彼女が夢に向かって突っ走れたのも、彼がいたからだと思います。
どんな姿も受け入れてもらえる安心感、だからこそ好きなように出来たはずです。
これって、とても重要だと思っています。
信頼感と安心感。
でもわたしは安心しすぎるところがあるので、少しは心配してあげようかな。
決して「安心する=大事にしない」ということではないですが。
posted by gako at 19:45| 東京 ☀| Comment(8) | TrackBack(8) | book | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年11月30日

〔book〕本多孝好/MOMENT

4087478599MOMENT
本多 孝好
集英社 2005-09

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『人生の終わりに、人は誰を想うのだろう』

**********************
その病院には、死を目前にした人の前だけに現れて
その人の願いを叶えてくれるという必殺仕事人伝説があった。
その病院で掃除夫のバイトをしていた「僕」は、
あるきっかけで、入院中のおばあさんの人探しを手伝う事になった。
それ以来、必殺仕事人は掃除夫の男と、噂がすりかわっていった。
おばあさんから想定以上のバイト代をもらったことから
「僕」は、何人かの願いの手伝いをした。
しかし本当の必殺仕事人が誰なのか、なぜ死を目前にした人の前にしか
現れないのか、それを知った「僕」は最後の一人の願いの邪魔をする。
**********************

死を前にしたら、誰に会いたいですか?
この物語に出てくる人は皆、一癖も二癖もある人ばかり。
その誰からも、自分という人間を別な誰かに残しておきたい
という気持ちが見えました。
それは今身近にいる誰かではなく、かつて接触のあった誰か。
良くも悪くも、思い入れのある誰か。
最期だから、もう二度と機会がないから、どうしてもと思ったのでしょう。
でも本当はそれが誰でもよく、最期に近くにいたのが掃除夫だったので
願いを叶えてもらうのを口実にその男にくらいは覚えておいてもらいたいと
思ったのでは、という気がしています。

わたしだったら誰なんでしょう?
もし余命1ヶ月と知ったら、それがどうやっても覆らないとわかったら
会いたい人は?やりたいことは??

やりたいことは山ほどある。
でも所在を突きとめてまで会いたい人ってのはいないかなぁ。
あえて挙げるとすれば、中学のとき好きだった部活の顧問の先生でしょうか?
そのときの先生と同じくらいの年になったので、大人になったわたしを
見てもらいたいなぁという気がします。
でも、病気のわたしはあまり見せたくないような気もしますね。

命があと1ヶ月しかもたないとしたら、どうするのか。
たまには考えてみたらいいのでは?と思います。
そうすると自分にとって大切な事はなんなのか見えてきますし。
それと現状を照らし合わせて、ずれているのなら修正すればいい、
そのとおりならば突き進めばいい。
本当にそんな状況が来てしまったときに、少しでも後悔の念が減らせるように
時々はね、自分というものを振り返ったらどうでしょう?


本多孝好さん本は、好きで数冊持っています。
でも、なぜか内容が思い出せないものばかり。
それがなぜなのか、読み返したらわかるかもしれないので
もう一回読んでみたいと思っています。
posted by gako at 17:00| 東京 ☀| Comment(10) | TrackBack(10) | book | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年11月25日

〔book〕福井晴敏/亡国のイージス(上・下)

4062734931亡国のイージス 上 講談社文庫 ふ 59-2
福井 晴敏
講談社 2002-07

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苦しい。

読み終えた最初の感想です。
多分、宮津の妻の想いがそう感じさせたんだと思います。

息子を殺され、夫がその復讐の為に国を相手に叛乱を
起こした。結果、夫は自決した。
それでもなお、人として生き、息子を殺した人間と会い、
そしてその人間を許した。
母とは、妻とは、そういう生き物か、と
同じ女としてその想いがたくましくも切なくもありました。

おもしろい、と一言で片付けられるほど
わたしにとってこの話は簡単ではありませんでした。
フィクションであれ、現実世界と通ずるところのある
この手の話は、わたしの日常を揺るがす要素が多分に
含まれているからです。

平和ボケしている日本、アメリカに従えば身の安全が
保障されるとどこかで錯覚し、自国意識のない国民、
いざ何かしら問題が起きても、自分に火の粉が
降りかからなければ無関心な人々、
まぎれもなくそれはわたしでした。

そんな日本において、
裏の外交、各国の思惑、日本の実情、
そんな世界を知ってしまった青年。
知りすぎてしまったが為に、潔癖だったが故に
青年は殺され、自衛官だった父(宮津)は、青年と親しかった
北朝鮮工作員(ホ・ヨンファ)と手を組んだ。
そして、1千万人をも殺せる化学兵器を盾に護衛艦《いそかぜ》
をのっとり、国に真相を暴露し、息子の無念を晴らせと脅迫した。

しかし復讐を決行していくうちに、様々な人の感情とぶつかり
意識を浄化させていった宮津、それもまた日本人なんだと
思いました。何にぶつかっても、自分の意思を曲げなかった
ホ・ヨンファとは決定的に異なる点でした。たぶんそれが、
日本という国が持つ風土だと思います。
良くも悪くもこの物語には、日本人の性格を持ち合わせた
人間ばかりが登場します。そしてそれぞれの心理描写が
イヤというほど伝わってくる。
だからこそ身近に感じられ、さまざまな事を考えるきっかけと
なっているのでしょう。

宮津が最後に、操縦不能となって東京に突っ込もうとしていた
《いそかぜ》を破壊する役を、自分にやらせて欲しいと
言い出しました。そのとき「宮津は、やると決めたらやる男だ」
と言った人がいました。それまで自国に対し叛乱を起こしてきた
宮津だったのに、その心変わりを信じて任せた。
わたしもそうでありたいと思いました。
例え潔癖だろうが、性善説だろうが
わたしは相手を信じたいし、信じてもらえるような人間でありたい。
その為に強くならなければと、あらためて思いました。
posted by gako at 23:23| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | book | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年11月17日

〔book〕山田真哉/さおだけ屋はなぜ潰れないのか?

4334032915さおだけ屋はなぜ潰れないのか? 身近な疑問からはじめる会計学
山田 真哉
光文社 2005-02-16

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これは、目からウロコ本でした。
最近こういった数字の話から遠ざかっていたので、
改めて教えてもらった、というか。

でも率直な感想は、登場人物は頭がいいなーということです。
タイトルでもある、さおだけ屋もそうですけど、
住宅街の高級フランス料理店の話もそうですし。
在庫だらけの自然食品店とか。
多角的に商売をとらえているから出来ることなんでしょうし、
サラリーマンのわたしには、思いつかないような発想の仕方でした。
それがわかっただけでも、結構読む価値あったかも。

でも一番「なるほど!」と思ったのが、数字のセンスの話。
『50人に1人がタダ=100人に2人がタダ=全体で2%割引』
なんて方程式は、わたしの頭の中には皆無でした。

会計学うんぬんというよりも、わたしにとっては
世の中の商売の見方がちょっと変わって
日々の生活で新たな発見ができそうな、そんな本でした。
posted by gako at 12:48| 東京 ☀| Comment(2) | TrackBack(7) | book | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年11月16日

〔book〕福井晴敏/終戦のローレライ 1〜4

4062749661終戦のローレライ〈1〉
福井 晴敏
講談社 2005-01

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映画と違う、という話を聞いて、前々から気になっていました。
読み終えてみて、ずいぶん違うなぁと思う反面、
この内容を2時間に収めるには、しょうがなかったのかも、とも思いました。

文庫本だと全部で4巻ある「終戦のローレライ」ですが、
1巻目を読みきればあとはラストまで止まらずに読めました。
それだけテンポも良いし、内容もおもしろい。

でも、一番考えさせられたのは、征人とパウラのその後、でした。
映画では描かれる事のなかったそこには
終戦間もない日本に漂着した二人が、現代に至るまで
その生活ぶりが日本の歩んできた道になぞらえ、描かれていました。

わたしはパウラの孫と同年代。
戦争も知らなければ、高度経済成長も知らず
飽食の時代に生まれ、過ごしてきた世代。
欲しいものは何でも手に入り、やりたいことは何でもできる
そんな時代に生まれながらにして
常に不満を抱えて生活している人の多い時代。
パウラが描いていた幸せの形と、わたしたちの描く幸せは
きっと全く違うものだと思います。

幸せに生きるって、なんでしょうね。
posted by gako at 16:01| 東京 ☀| Comment(4) | TrackBack(3) | book | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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