2013年01月12日

[book][★★★☆☆] 堀内公太郎/公開処刑人 森のくまさん

公開処刑人 森のくまさん (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)公開処刑人 森のくまさん (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)
著者:堀内 公太郎
販売元:宝島社
(2012-08-04)
販売元:Amazon.co.jp


宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズの「隠し玉」だそうです。
何かと思ったら、『このミス』大賞の最終選考で受賞に至らなかった
作品を、別枠で出版した本のことなんですね。
この本は出版社の方と一緒に改訂して出版した本だと聞きました。
それって許されるんだーと思いました。

読んだ感想としては、作家さんって大変なんだなぁ、と言うこと。。。
自分は物書きの仕事をしているわけではないので、こんなふうに好き勝手に
言葉を並べて文章を作っているわけですが、
物書きでお金をもらおうとしたら、綿密なストーリーの組み立てとか
背景の描写とか、本当に苦労するんだろうなぁ、と思いました。

プロローグを読んだときは面白かったんですけどね。徐々に失速気味に。
いろんな人の目線があったことで、話題が発散気味だったからでしょうか。。
最後も、唐突過ぎて。
もしあれが本来の姿だとすると、それまでの行動と結びつかず
貧弱な私の発想では「二重人格」以外に落としどころが見つかりませんでした。
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2012年12月08日

[book][★★★★☆]奥田英朗/ガール

ガールガール
著者:奥田 英朗
販売元:講談社
(2006-01-21)
販売元:Amazon.co.jp


この手の本を客観的に評価できないのは、
私がまだ大人になりきれていないからだろうか。。。

同じ30代女性として「わかる」というより「恐怖」「嫌悪感」が残った。
女性の心理がリアルに描かれていればいるほど、「疑心暗鬼」になる。
私の周りにいる人は、こんなことを考えているのか、と。
自分が善人を気取っているつもりはないけれど、やっぱり
女性が発する言葉には裏がある。本音は違うところにある。
それを、まざまざと見せ付けられている気がした。
そして、「お前もそうだよ」と言われている気がした。。。

シングルマザーの女性と、独身の女性がわかりあうシーンがある。
けど、現実は絶対にこうは行かない。
表面上仲良くなったようでも、一度出来た溝は絶対に埋まらない。
それは、防衛本能の強い女性ならではだと思う。
30代になって、溝があっても付き合える術を覚えつつあるけど、
ふとした瞬間に「やっぱり違う」って思う。

でも嫌悪感を抱く、ということは、やっぱりこの物語がよく
女性心理を捕らえている、ということなのだろう。。。。
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2012年03月31日

[book][★★★★☆]乃南アサ/晩鐘(上)(下)

晩鐘〈上〉 (双葉文庫)
晩鐘〈上〉 (双葉文庫)
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後半までずっと、被害者の遺族である真裕子に肩入れしていたが、
最後の最後で、加害者の子供である大輔が、不憫でならなかった。

人は、最後の第一線を超えないから、苦しいながらも前を向いて
生きられるのではないかと思う。
大輔は、知ってしまった。自分が、人殺しの子であるということを。
とたんに、自分が今まで感じていた黒い感情が、腑に落ちてしまった。
「なるほど」と思ってしまった。
そして、妹を殺した。

彼に、明るい未来を望むのは、酷な話なのだろう。

私だったらどうするのだろう。
私の中に流れる血に、人殺しの要素があったとしたら。
しかもその理由が、怨恨や事故ではなく、
付き合うのがめんどくさくなったから殺した、などと自分勝手な
理由だったとしたら。
私のなかでかろうじて踏みとどまっている黒い感情が、放出するのだろうか。
そして、人間であることを捨てて生きるのだろうか。
それとも、人間であり続けたいがゆえに死を選ぶのだろうか。

考えただけでも恐ろしくなる。
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2011年06月17日

[book][★★★★★]伊坂幸太郎/ゴールデンスランバー

ゴールデンスランバー
ゴールデンスランバー
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最初の段落を読んだだけで、話が終わってしまった。
でもこの本、とっても分厚い。なぜこんなにも分厚いのか。
その点だけに興味があって、読み進めていた。

青柳という人物が、なにやら首相殺しの犯人に仕立て上げられているらしい。
殺した理由は誰も知らない。それなのに状況証拠だけ山のように出てくる。
そしてこの人物、なかなかの強運の持ち主で、会う人全てに助けられている。
会う人もどこかでつながっていて、そんな強運の繰り返しで
毎日を生かされている。

全力で生きろ、そんなメッセージをこの本から受け取った。

「自分の力で、自分の意思で歩け。」

自分は、、、ぬるま湯の中で、じっと時が過ぎるのを待っているだけ
かもしれない。立ち上がろうともせず、外に出ようともせず
そして、いつか緩やかに訪れる死を、待っているだけかもしれない。
生きる気力も無く、ただ毎日を無駄に過ごしているだけかもしれない。

生きたくても、生きられない人もいる。
生きたくても、生きられない場所もある。
その中で自分は、幸福の中で自分は、、、何をしているのだろう?

そんなことを、ふと、思った。
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2011年02月11日

[book][★★★★★]湊かなえ/告白

告白 (双葉文庫) (双葉文庫 み 21-1)告白 (双葉文庫) (双葉文庫 み 21-1)
著者:湊 かなえ
双葉社(2010-04-08)
販売元:Amazon.co.jp
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「誰も救われない」という知り合いのコメントから、少し敬遠してましたが
読んでみると、人はこんなにも自己顕示欲が強いのか、とびっくりしました。
誰もが確かに不幸だけど、でも幸せを掴みたくて、必死で生きているんだな
と思いました。
だからあたしは、救われないという感想ではありません。救われたくて、みんな
間違った道に進んでいる、それだけのことだと思いました。

本当に救われないのは、猟奇的に、心のない人に殺され、反省の言葉もなく、
怒りのやり場がない状態だと思っています。
でも、この本は違う。みんな、心があって、自分の意志で、何かを成し遂げるために
あえて道を踏み外している。あたしはこれを読んで、逆に救われた気がします。

自分も、どんな道でもいいから、自分が信じたものに、信じた道に
邁進したいと思っている。でも、間違った道に進む気がして、出来ないでいる。
そのあたしから見たら、どんな道だろうと踏み出していることはすばらしかったし
自分の意志で、何かを成し遂げようとする姿は、えらいと思った。

そんなあたしの感想は、間違ってます?
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2010年02月14日

[book]和月伸宏/るろうに剣心

★★★★★


るろうに剣心―明治剣客浪漫譚 (巻之1) (ジャンプ・コミックス)

るろうに剣心―明治剣客浪漫譚 (巻之1) (ジャンプ・コミックス)

  • 作者: 和月 伸宏
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 1994/09
  • メディア: コミック




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2009年12月15日

[book]雫井 脩介/火の粉

★☆☆☆☆

火の粉 (幻冬舎文庫)

火の粉 (幻冬舎文庫)

  • 作者: 雫井 脩介
  • 出版社/メーカー: 幻冬舎
  • 発売日: 2004/08
  • メディア: 文庫



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2008年10月31日

[book][★★★☆☆]林 真理子/不機嫌な果実

不機嫌な果実 (文春文庫)/林 真理子

¥570
Amazon.co.jp

これほどまでに、女は計算高い生き物なのだろうか?

同じ女として、否定したい。が、認めざるを得ない部分もある。
常に計算しているわけではない。
でも、何かを決めるとき、何かを行動するとき、
そのプラスとマイナスを天秤にかけることは良くある。
特に最近、自分が決める場面が増えてきて、より一層感じる。
男は?男は違うのか?
何かを行うことで、その後に繰り広げられる事柄を意識したりは
しないのだろうか。

全てがマイナスではない。
計算することで免れる災いだってたくさんあるから。

でも、一つだけ思うことがある。

主人公の麻也子が途中から抱いていた感情、「許す」ということ。
それを、なぜ夫に使えなかったのだろう。

男はみんな同じである、と途中から思うようだが
人はみんな同じである、と思う。
ちょっとの違いが大きく見えるだけで、
本来はみな、同じである。
その中でなぜその人を選んだのか?と聞かれれば
おそらく「フィーリング」「タイミング」と答えるであろう。
だけど、忘れたくないのは
選んだのは自分である、ということ。
たとえ計算高かろうが、たとえ誤算だろうが
自分が決めてつかんだ「今」である。
それをもっと大事にしてもいいのではないか?

私にとってはこれから始まる結婚生活で
麻也子と同じように不満も持つだろう。
でも、それは当然のこと。
それでも、と選んだ未来である。今の自分の気持ちは
いつまでも大事にしたいと思う。
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2008年10月04日

[book][★★★★★]歌野 晶午/葉桜の季節に君を想うということ

葉桜の季節に君を想うということ (文春文庫)葉桜の季節に君を想うということ (文春文庫)
著者:歌野 晶午
販売元:文藝春秋
発売日:2007-05
おすすめ度:3.5
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いやぁ、こんなにも「やられた」と思ったことはありません。

途中から、なんだか怪しいという気はしてましたよ?
でも、どう怪しいのか、までは想像が付きませんでした。

言葉って、難しい。
言われてみれば、何も間違ってはいないんです。
間違っているのは、私の先入観。
おばあさんが、自分の旦那を「おじいさん」と呼んでも
まったく不思議ではないですよね?
そういうちょっとした勘違い。
これほどまでに巧みに、活字の世界でだましきる著者は
どんな人物なんでしょう?
他の本も読んでみたくなりました。

爽快感。これにつきますね!

posted by gako at 08:09| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | book | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年09月13日

[book][★★★☆☆]帚木蓬生/閉鎖病棟

閉鎖病棟 (新潮文庫)閉鎖病棟 (新潮文庫)
著者:帚木 蓬生
販売元:新潮社
発売日:1997-05
おすすめ度:4.5
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帯で買いました。
もともと精神病患者の話には興味があることもありまして。

個人的には
そんなに感動するほどではなかったなぁ、と思っています。
精神病患者が、病院内で繰り広げるさまざまな事柄は
どこか現実感が伴わず、私の心には入ってきませんでした。

さまざまな人の中で生きてこその悩みだと思うんです。
自分と同じ境遇、自分と同じ心情の人たちの中では
なかなか目立たないもの。
それらを周りが受け入れられないか、本人が受け入れられないかで
集まった人たちが患者なのだとは思いますが。

もうずいぶんと前の話になります。
私の知り合いにも、精神を病んでいる人がいました。
およそ私には現実感のない世界が、隣で繰り広げられている。
そんなギャップに、衝撃を受けました。

それでも、懸命に生きていかなければいけない。
自分を受け入れ、事実を受け入れ、他人との違いに苦しみ、悩み。
だからこそ、正しい姿なんだと思います。
私自身も、そういうところあるし。うまく渡り歩いていけないし。
posted by gako at 08:15| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | book | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年08月10日

[book][★★★★★]重松清/哀愁的東京

哀愁的東京 (角川文庫)哀愁的東京 (角川文庫)
著者:重松 清
販売元:角川書店
発売日:2006-12-22
おすすめ度:4.0
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この本の感想を、なんと述べるべきか。

わたしは東京にいる。
なぜ?と聞かれると、答えは二つある。
東京がわたしに合っているから。
東京がわたしに合っていないから。

就職とともに上京した。
東京に行きたかった理由も二つ。
一度は生活してみたかったから。
嫌いな東京で生きていければ、何でもできる気がしたから。

東京で生まれ、東京で暮らす人たちには
東京という街がどのように映るのだろか。

華やかで淋しい街。
淋しいからこそ、騒ぐ街。

だから、哀愁的東京というタイトルはしっくりくる。

明るい街というのは、暗さを隠しているに過ぎない。
そして誰もが、その暗さを見ないように生きている。

その葛藤を文章にするのが、重松清という作家なのかもしれない。

わたしは、この作家が嫌いだ。
でも同じくらい好きでもある。

いろいろなことを考えさせられる。

所詮自分は自分でしかないし
他人にはなれないし
誰かを真似してみたところで、作り物に過ぎない、と。
だからどんなにかっこ悪くても、見苦しくても
ちゃんと自分と向き合って、生きていかなければいけない、と。

そんな現実を、はっきりと伝えてくる文章。
それが重松清なのだと思う。
posted by gako at 08:57| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | book | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年07月06日

[book][★★★★☆]雫井脩介/犯人に告ぐ

犯人に告ぐ犯人に告ぐ
著者:雫井 脩介
販売元:双葉社
発売日:2004-07
おすすめ度:4.0
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かなり長編小説。
ハードカバーで読んだのですが、ページ数が多い上に1ページ2段だし。

最初は巻島管理官の世渡りっぷりに、正直嫌気がさしました。
人の命が関わっている事件なのに、名誉とか保身とか
なんでそんなもののために駆け引きする必要があるのか。
それがケイサツのすることか、と。
ケイサツという組織も、結局は俗世界と一緒なのね、という
当たり前といえば当たり前のことを、改めて感じました。

幼児誘拐殺害事件で失態を犯してからの6年間、
いったいどのような気持ちで過ごしてきたのでしょう?
おそらく津田長が傍にいてくれたから、巻島は
人でいられたのではないか?そう思います。
さりげなく気を使ってくれる存在。
物語の中には、そういう脇役って必ずいますよね。
そして劇場型捜査という、前代未聞の捜査劇の中で
適格な判断が取れていたのも、津田長のおかげ。

現実世界にも、きっといるし、
逆にそういう人を見つけられれば、きっと
何があっても人として間違った方向には進まずに済む。
そう、思っています。

わたしの選んだ人は、この先もずっとそんな存在で
い続けてくれるでしょうか?
posted by gako at 09:34| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | book | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年07月05日

[book][★★★★★]伊坂幸太郎/重力ピエロ

重力ピエロ (新潮文庫)重力ピエロ (新潮文庫)
著者:伊坂 幸太郎
販売元:新潮社
発売日:2006-06
おすすめ度:3.5
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これは、考えさせられました。
春、という人間の存在。

伊坂幸太郎の小説は何冊か読んでますが、
伏線が少しずつつながっていく感じは、やっぱり読んでて
爽快でした。

私が春の父親だったら、母親だったら、兄だったら。
どういう選択をとるのでしょう。
そして春自身だったら、、、

ここに出てくるそれぞれの人物は、それぞれが
かっこいい生き方をしています。
失敗も、間違いも犯すけど、そういう次元じゃなくて。
自らがしっかり生きていこうとしている。
お互いを気遣い、助け合い、前を向いて歩いている。
その姿がとても伝わってきて、元気をもらいました。

私も春の母親のように、全てを理解したうえで
「気休めが大事なの」と笑って言えるくらい
強い人間になりたいですね。
posted by gako at 10:03| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | book | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年04月21日

[book][★★★★★]原案:武豊 作画:一色登希彦 構成:工藤晋/ダービージョッキー

ダービージョッキー (1) (ヤングサンデーコミックス)ダービージョッキー (1) (ヤングサンデーコミックス)
著者:武 豊
販売元:小学館
発売日:2000-02
おすすめ度:4.5
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漫画です♪

でも。
仕事の、生き方の、バイブルです。

漫画でこんなに泣くとは思いませんでした。
もう、号泣です。

主人公はダービージョッキを目指す、騎手です。
そのままです。

でもね。

どこまでがホントウで、どこからがフィクションなのか、
そんなことはさっぱり。
騎手の方々が、本当にこんなに全てを超越した力を持っているのか?とか
本当に生きるか死ぬかの瀬戸際でやっているの?とか。

でも、そんなことはいいんです。
感動したから、それだけで。

この漫画はいろんなことを教えてくれました。
それこそ、この1年半のわたしの生き方を肯定してくれる、そんな本。

生きていくって、大変ですよね。
でも、大変だから、楽しい。

楽に生きる事だってもちろん出来ます。し、そういう人もたくさんいる。
だけど、それじゃ、つまらないと思います。
常に全力投球。それじゃ疲れちゃうって思ったとしても、常に。
成長するには、結局それしかないんです。

精一杯は、全力はかっこ悪い、と
心のどこかで思っていた時期もあるし、今もちょっとは思っているし。
でも、精一杯生きる。
それをかっこいいと、言ってくれる本です。

それは、彼に似ている。
posted by gako at 12:34| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | book | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年03月21日

[book][★★★★☆]木内 一裕/藁の盾

藁の楯 (講談社文庫)藁の楯 (講談社文庫)
著者:木内 一裕
販売元:講談社
発売日:2007-10-16
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読み終えた最初は、銘苅という男のかっこよさに惹かれました。
が、思い返してみると、その行動の意味を問いたくなる。

人が何かをする時は、必ずそこに目的があると思います。
でも、人間の屑を守る目的は?仕事だから?
命を懸けて、少女を惨殺した殺人鬼を守ることに、何の意味があるのでしょう。
たしかに命懸けで何かをする人はかっこいいと思う。
だけど、それによって、銘苅自身が得たものは何だったのでしょうか。
男のロマン?

あ、誤解があるといけないんで。
フィクションとしてとても楽しめました!面白かったです。
posted by gako at 14:15| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | book | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年02月06日

[book][★★★☆☆]朝倉 卓弥/雪の夜話

雪の夜話雪の夜話
著者:浅倉 卓弥
販売元:中央公論新社
発売日:2005-01-22
おすすめ度:3.5
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まず第一に、雪の描写がすごい!
この人は絶対雪国の人だ、と思ったら、案の定北海道の人でした。
雪を知らない人は「幻想的」と捕らえるかもしれませんが
雪国出身のわたしとしては「現実的」な描写でした。
超リアル。

一番印象深いのは、人間の相対量はみな同じ、ってところかも
しれません。
主人公は才能を開花させる部分と、全くダメな部分とあって
前半は才能が、後半はダメな部分が前面に押し出されてます。

完璧主義者なわたしは、全ての方面においてトップを取ろうと
思いがちで。それ故自分を追い詰めることが多々あります。
でもきっとそれはわたしの思い過ごしで、本にあるように
相対量は決まっていて、ある部分が優れていれば、他の部分は
ダメだったりするのが人なんですよね。

そしてもう一つの感想は、
人は結局、人とのつながりの中でしか生きられないのかな、ってことです。
主人公は人付き合いが苦手でしたが、雪子や妹や仕事先の人や子供たちと
つながりを持つことで、次第に社会復帰していきます。
それは、とっても想像できる光景です。

だけど。
なんだろう?
なんだかとってもひっかかる。

わたしは。
人付き合いが苦手な人が、人とつながりを持つって容易なことではないと
思っているんです。心を開いて話を聞いたり、話をしたり、
それってすごく難しい。
相手がよっぽど信頼できる人でないか、よっぽど出来た人間でない限り
かなり時間がかかるんじゃないかと思ってます。
だって所詮、相手の全てを理解することは出来ないから。
その事実をどう受け止め、受け入れるのか?それが出来て初めて
人は人とちゃんと付き合えるもの、と思っています。
その免疫が少ないのが人付き合いが苦手な人。

相手が常に自分のことを考えてくれて、常に最善を尽くしてくれる
そんな環境、現実には難しいですよね?
posted by gako at 14:17| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | book | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年09月17日

[book][★★★★★]姫野カオルコ/不倫(レンタル)

不倫(レンタル) (角川文庫)不倫(レンタル) (角川文庫)
著者:姫野 カオルコ
販売元:角川書店
発売日:2001-02
おすすめ度:4.0
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いやー、やっぱりすごい。
この間「ツ、イ、ラ、ク」を読んだときも衝撃的でしたが、
この本もかなり衝撃でした、
ま、内容が過激なところも含め。
どうも3部作の3部目だったみたいで。
こりゃ1部、2部も読まなきゃ。

30歳過ぎでも処女な主人公が、どうやったらH出来るかって
まぁ、平たく言えば、そんな感じ。
で、その相手が妻帯者だったって感じ。

でも、問題はそんなことじゃない。

チョコレートを好きな気持ちと、エルメスのスカーフを好きな気持ちは違う。
スカーフは食べられないし、チョコレートを首には巻けない。
同じように、奥さんを愛する気持ちと、不倫相手を好きな気持ちは違う。
と、小さい頃から徹底的に武道を叩き込まれ、男よりも強い主人公は言い放つ。
その、揺るがない思いに衝撃を受けました。
好きな人が出来ても、決してぐちゃぐちゃになったりしない。
その強さに。

強い人には憧れます。
奥さんとか彼女とか、そんな違いはわかんないけど。
ただ、そうやって信念もって意見を言える人に憧れる。
それがたとえ間違いであっても、その意見に自信を持っている。
そんな人に、わたしもなりたいと思ってます。
その時々で、言ってる事が違うって、かっこわるいでしょ。

わたしが自信もって言える事って何かな〜?
posted by gako at 14:38| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | book | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年09月10日

[book][★★★★★]姫野カオルコ/ツ、イ、ラ、ク

ツ、イ、ラ、ク (角川文庫)ツ、イ、ラ、ク (角川文庫)
著者:姫野 カオルコ
販売元:角川書店
発売日:2007-02
おすすめ度:4.5
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「恋とは、『堕ちる』もの」
という副題に惹かれ、気になってた本でした。

読み進めていくと、女の、というよりも
中学生という大人でも子供でもない時代の残酷さが目を覆いたくなるような、
それでいて、誰かの一番深くて隠している部分を覗いているような
そんな気分になりました。

わたしが中学生だったころにも、周りには隼子のような同級生がいたのだろうか。
わたしも先生を好きだった。でも、隼子の好きとは違う。
違う、と思っている。

男は少年という時代があり、女はいつの時代も女であると、本の中には書いてあった。
けど、わたしは、少女の時代もあると思う。
今でも、わたしは中学生の隼子よりも女にはなりきれていないと思う。

よくも悪くも中学生で、失う物なんてなにもなくて。
そういう時代に、自分をさらけ出せる相手と出会った隼子は、
本当に幸せだったんだろうと思う。

今がいつまでも続くと、今日より明日はいい日であると、そう信じて疑わなかったあの頃。
明日がいい日かどうかは、今日の過ごし方で決まるって知ってる今。
わたしは、それでも
今のわたしのほうが好きで、今のわたしのほうが幸せだって
それだけは、胸をはって言える。

わたしは、隼子ほどの純愛はできないかもしれないけど
隼子ほど、本能のまま生きられないかもしれないけど

それでも十分、わたしのわがままを聞いてくれる彼を好きになる事ができて
すごく幸せだって思ってる。

「恋は、『堕ちる』もの」だとするならば
きっとわたしは、彼と出会った5年前から彼を好きで
でも彼の気持ちに追いつくまでに5年かかった。
惹かれていたからこそ嫌だった。彼を遠ざけた。
見ないふりをした。じゃないと、自分が壊れてしまいそうだった。
それだけ、彼はわたしの深い部分に踏み込んで来た。
それに耐えられるほど、わたしは強くなかった。

皮肉な事に、そんな彼だからこそわたしは
あの時、心の支えにして、結果、失ってはならない存在にまで。
当時大切に思っていた人を傷つけても、手放せなかった。
わたしがそんな風に思うようになるなんて、ね。
中学生のわたしからは、まったく想像できない。

中学生でありながら、今のわたし以上に女だった隼子が
その後人を好きになる事ができなかったのも分かる気がする。
愛する人って、そう簡単には見つからない。
posted by gako at 14:39| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | book | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年08月11日

[book][★★★★★]本多孝好/真夜中の五分前

真夜中の五分前―five minutes to tomorrow〈side‐A〉 (新潮文庫)真夜中の五分前―five minutes to tomorrow〈side‐A〉 (新潮文庫)
著者:本多 孝好
販売元:新潮社
発売日:2007-06
おすすめ度:3.5
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◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
小さな広告代理店に勤める僕は、大学生の頃に恋人・水穂を
交通事故で失い、以来きちんとした恋愛が出来ないでいる。
死んだ彼女は、常に時計を五分遅らせる癖があり、
それに慣れていた僕は、今もなんとなく五分遅れの時計を使っていた。
最近別れた彼女から、「あなたは五分ぶん狂っている」
と言われたように、僕は社会や他人と、少しだけずれて生きているようだ。

そんな折り、一卵性双生児の片割れ「かすみ」と出会う。
「かすみ」と「ゆかり」は、子供の頃、親を騙すためによく
入れ替わって遊んでいた。しかし、それを続けるうち、
互いに互いの区別がつかなくなってしまったという。


かすみは、双子であるが故の悩みと失恋の痛手を抱えて
いることを、僕に打ち明ける。
そんな「かすみ」を支えているうち、お互いの欠落した
穴を埋めあうように、僕とかすみは次第に親密になっていく――。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


正直、読んだ直後は消化不良状態でした。
それは本の内容がどう、というのではなく。

この本でわたしが強く感じたのは「自分って何者?」ってこと。
痛々しいまでに自分を客観視している主人公に、
自分まで見透かされているようでした。
『で、おまえは何者?』
ってね。

わたしも聞いてみたくなる。
「今のわたしは、どう見える?」って。
果たしてわたしは、目指す自分に近づいているのだろうか。

この半年で、自分自身大きく変わった自覚があります。
だから時々思います。本当のわたしって、どっちなんだろう、と。
もちろん、今の自分のほうが好きだし、昔の延長線上に自分がいるのも確か。
だから、どっちってことはなく、どっちもわたしなんです。
でもね、ふと、昔の自分が懐かしくなるんです。
不器用で、うまく生きられなかった頃の自分が。

こんな風に思うのは、今ちょうど自分自身に迷いがあるせいかもしれません。
posted by gako at 15:44| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | book | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年03月23日

〔book〕安達千夏/モルヒネ

★★★★☆


モルヒネ (祥伝社文庫)

モルヒネ (祥伝社文庫)

  • 作者: 安達 千夏
  • 出版社/メーカー: 祥伝社
  • 発売日: 2006/07
  • メディア: 文庫





本屋さんでお勧めの一冊になっていて。ずっと気になってました。more...
posted by gako at 16:18| 東京 ☀| Comment(1) | TrackBack(0) | book | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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