2005年11月16日

〔book〕福井晴敏/終戦のローレライ 1〜4

4062749661終戦のローレライ〈1〉
福井 晴敏
講談社 2005-01

by G-Tools


映画と違う、という話を聞いて、前々から気になっていました。
読み終えてみて、ずいぶん違うなぁと思う反面、
この内容を2時間に収めるには、しょうがなかったのかも、とも思いました。

文庫本だと全部で4巻ある「終戦のローレライ」ですが、
1巻目を読みきればあとはラストまで止まらずに読めました。
それだけテンポも良いし、内容もおもしろい。

でも、一番考えさせられたのは、征人とパウラのその後、でした。
映画では描かれる事のなかったそこには
終戦間もない日本に漂着した二人が、現代に至るまで
その生活ぶりが日本の歩んできた道になぞらえ、描かれていました。

わたしはパウラの孫と同年代。
戦争も知らなければ、高度経済成長も知らず
飽食の時代に生まれ、過ごしてきた世代。
欲しいものは何でも手に入り、やりたいことは何でもできる
そんな時代に生まれながらにして
常に不満を抱えて生活している人の多い時代。
パウラが描いていた幸せの形と、わたしたちの描く幸せは
きっと全く違うものだと思います。

幸せに生きるって、なんでしょうね。
posted by gako at 16:01| 東京 ☀| Comment(4) | TrackBack(3) | book | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
遅れましたが、TB有難うございました!
こちらからも送らせて頂きます。

最後の「その後」いいですよねえ。
ハッピーエンドと思ってしまうわたしは単純なのですが、やはりこの最後はハッピーエンドかなと。

他の方の記事を読んでいると、賛否両論なのですが、わたしは好きです、この終わり方。

では、またちょくちょく寄らせていただきます。
Posted by まんがや at 2005年11月20日 23:41
>まんがやさん
TB&コメントありがとうございます!

エピローグは確かに、賛否両論でしたね。
でもわたしの中では、あの部分が一番重要な気がするんですよね。
友達から借りた本だったのですが、4巻だけは手元に置こうかな、と。

では、今後ともよろしくお願いします〜。
Posted by ガコ at 2005年11月21日 10:47
こんばんは。
TBさせていただきました&ご訪問ありがとうございます。

エピローグはほんとに良かったですね。
僕もパウラの孫(弟のほう)と同世代です。
今日になって、福井さんのロングインタビューが載ってるちょっと前の雑誌を家で見つけて読んでみたんですけど、あのエピローグは45歳以上の読者は「要らない」という評価で、逆に45歳以下の読者は「アレがあったからこそ良い」という評価なんだそうです。
確かに僕らにとってはあのエピローグでパウラたちの戦後を追体験できたような気がするけど、45歳以上の読者にとっては実体験だからどっちでもいい、ということなんでしょうね。
納得です。

映画はこれから見てみる予定です。
Posted by 杏仁豆腐 at 2005年11月21日 23:50
>杏仁豆腐さん
年代によってそんな違いがあったんですね。なるほど。

映画は、どなたかのブログに
「ローレライはまずどんな内容にしようかのコンセプトがあって、
そこから福井さんは小説を、樋口さんが映画を作った」とありました。
だから、小説が原作の映画、という位置付けとはちょっと違うようです。
そのつもりで見るといいかもしれませんよ。
Posted by ガコ at 2005年11月22日 09:16
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