2008年08月10日

[book][★★★★★]重松清/哀愁的東京

哀愁的東京 (角川文庫)哀愁的東京 (角川文庫)
著者:重松 清
販売元:角川書店
発売日:2006-12-22
おすすめ度:4.0
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この本の感想を、なんと述べるべきか。

わたしは東京にいる。
なぜ?と聞かれると、答えは二つある。
東京がわたしに合っているから。
東京がわたしに合っていないから。

就職とともに上京した。
東京に行きたかった理由も二つ。
一度は生活してみたかったから。
嫌いな東京で生きていければ、何でもできる気がしたから。

東京で生まれ、東京で暮らす人たちには
東京という街がどのように映るのだろか。

華やかで淋しい街。
淋しいからこそ、騒ぐ街。

だから、哀愁的東京というタイトルはしっくりくる。

明るい街というのは、暗さを隠しているに過ぎない。
そして誰もが、その暗さを見ないように生きている。

その葛藤を文章にするのが、重松清という作家なのかもしれない。

わたしは、この作家が嫌いだ。
でも同じくらい好きでもある。

いろいろなことを考えさせられる。

所詮自分は自分でしかないし
他人にはなれないし
誰かを真似してみたところで、作り物に過ぎない、と。
だからどんなにかっこ悪くても、見苦しくても
ちゃんと自分と向き合って、生きていかなければいけない、と。

そんな現実を、はっきりと伝えてくる文章。
それが重松清なのだと思う。
posted by gako at 08:57| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | book | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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