2007年08月11日

[book][★★★★★]本多孝好/真夜中の五分前

真夜中の五分前―five minutes to tomorrow〈side‐A〉 (新潮文庫)真夜中の五分前―five minutes to tomorrow〈side‐A〉 (新潮文庫)
著者:本多 孝好
販売元:新潮社
発売日:2007-06
おすすめ度:3.5
クチコミを見る


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
小さな広告代理店に勤める僕は、大学生の頃に恋人・水穂を
交通事故で失い、以来きちんとした恋愛が出来ないでいる。
死んだ彼女は、常に時計を五分遅らせる癖があり、
それに慣れていた僕は、今もなんとなく五分遅れの時計を使っていた。
最近別れた彼女から、「あなたは五分ぶん狂っている」
と言われたように、僕は社会や他人と、少しだけずれて生きているようだ。

そんな折り、一卵性双生児の片割れ「かすみ」と出会う。
「かすみ」と「ゆかり」は、子供の頃、親を騙すためによく
入れ替わって遊んでいた。しかし、それを続けるうち、
互いに互いの区別がつかなくなってしまったという。


かすみは、双子であるが故の悩みと失恋の痛手を抱えて
いることを、僕に打ち明ける。
そんな「かすみ」を支えているうち、お互いの欠落した
穴を埋めあうように、僕とかすみは次第に親密になっていく――。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


正直、読んだ直後は消化不良状態でした。
それは本の内容がどう、というのではなく。

この本でわたしが強く感じたのは「自分って何者?」ってこと。
痛々しいまでに自分を客観視している主人公に、
自分まで見透かされているようでした。
『で、おまえは何者?』
ってね。

わたしも聞いてみたくなる。
「今のわたしは、どう見える?」って。
果たしてわたしは、目指す自分に近づいているのだろうか。

この半年で、自分自身大きく変わった自覚があります。
だから時々思います。本当のわたしって、どっちなんだろう、と。
もちろん、今の自分のほうが好きだし、昔の延長線上に自分がいるのも確か。
だから、どっちってことはなく、どっちもわたしなんです。
でもね、ふと、昔の自分が懐かしくなるんです。
不器用で、うまく生きられなかった頃の自分が。

こんな風に思うのは、今ちょうど自分自身に迷いがあるせいかもしれません。
posted by gako at 15:44| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | book | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:


この記事へのトラックバック
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。